〜ヒラタケ編~

 

十数年ぶりの大雪でメディアは賑やかだ。

雪化粧を見てこの下に生えるエノキ茸に想いを馳せるのは、道端のきのこに熱中するきのこ狂の吾輩のみであろうか。

思いはさて置き、いつもの様に暖簾をくぐると奥から「きのこ先生いらっしゃ〜い!」と透き通るような声で迎えてくれた。

今宵は居酒屋のお客も見当たらない。女将と熱燗でも飲みながらヒラタケ徒然に触れてみたい。

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〜マイタケ編~

 

小生、今日も道端きのこを求めて東奔西走するも、巷では木枯らし1号が吹いてきた「おー寒い寒い。熱燗熱燗」心で叫びながらきのこ目で道端きのこを探している。

今日は早く切り上げていつもの店にレッツゴー。

 

暖簾をくぐると奥から女将がいつものように「きのこ先生いらっしゃい~。」と今日は鶯のような声に聞こえる。カウンターでは飲み仲間たちが寒い話で盛り上がっている。

 

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~ハナビラタケ編~

異常気象で各地に豪雨被害が続出している被災地にお見舞い申し上げます。

さて、今宵はいつもの暖簾(のれん)をためらいながらくぐると今日は仲間達がいない。奥からはいつもの甲高い女将の声で「きのこ先生いらっしゃ~い!」と出迎えてくれた。

「まずはビール」と飲み始める。静かに飲んでいると「今夜はお酒が進まないわね」と言われてしまう。それでも量が進んでくると、さすがに気分も良くなり語りたくなる。

今宵は、夏の高山に生えるきのこ「ハナビラタケ」について語ろう。

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~コガネタケ編~

春の花見酒も終わり、新緑がまぶしい季節になってきた。

いつもの赤ちょうちんのお店では、今年も公園にゴザを敷いて盛り上がった花見の話をしている。

終わったばかりだが女将も「もちろん来年もやるから参加してね」先の話をしている。

「きのこ先生来年もよろしく!」と声を掛けられると、小生嫌いな方じゃないので一つ返事で了解を告げる。心の中で「まだ来年の話だけどな~」思うのであった。

いつもこの店で野生のきのこを見せると、ほとんどの人が「食べられるの?」と問いかけてくる。その時小生は「どんなキノコも食べられるが、二度と食べれなく(亡く)なるキノコ(猛毒🍄)もあるよ」と言って忠告しているが、反対に危ぶまれて失笑をかっていることも多い。今宵は道ばたのきのこの代表格「コガネタケ」に触れてみよう。

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エノキタケ編(Flammulina velutipes)

 

寒くなると熱燗が恋しくなる。今宵は、キノコの話には「口にチャック」をしようと決意して

赤ちょうちんの暖簾をくぐる。

先客の飲み仲間に会釈しながらカウンターに腰を掛けるや否や、女将の甲高い声で「きのこ先生お通し」と言って目の前に出たのはエノキタケ料理の小鉢ではないか。

熱燗を口にしながらふと思わず「エノキタケの生える頃になったなぁ・・・」とつぶやいてしまった。

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~ナラタケ編~

 

「枯葉よ~・・・」何てムードのある唄を口ずさみ乍ら、今日も来ました「赤のれん」昨日東松山で採ったマイタケを持ってお店に入ると奥から甲高い声で「きのこ先生、いらっしゃい~・・・」

カウンターを見ると常連さんが勢ぞろい、目と目で挨拶する。

腰を掛けてまずは1杯。「うま~い~!」

今日もいつもの調子で「ナラタケ」の話をし始めると、特に故郷・青森県津軽では「サモダシ」・新潟県では「アマンダレ」・北海道では「ボリボリ」などと呼んでいる。地方それぞれの呼び方がある「ナラタケ」である。

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~タマゴタケ編~

 

「皆さん、暑い日が続いてますが如何お過ごしですか」なんてどこかで聞いたようなあいさつ言葉。

こんな時期でも小生は麦わら帽子をかぶり、腰に手ぬぐいを下げて道ばたのきのこ採りに奔走してます。

 

この時期は赤・黄色と色とりどりのタマゴタケを探しています。採ったきのこをいつもの「赤のれん」に持ち込み、きのこ談義を始めるのが楽しみである。

今日も女将の「いらっしゃいませー」を聞きにゆき、今宵はお酒のつまみにタマゴタケを語りたいと思います。

 

 

 

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~ヤマドリタケモドキ                                         (和製ポルチーニ)編~

今日も夕暮れになるとなぜか泡立った黄色ジュースがチラついてくる。

心の中で「行くか」と自問自答する。

家内の引き止めにもかえりみず…今日も赤のれんをくぐってしまった。

さて、きのこ採りは秋と思っている人がほとんどで、夏にきのこ採りというと不思議がる。7~9月の夏季には、殊に傘の裏がヒダでなくスポンジ状になった「イグチ科」のきのこが多くみられる。

今宵は、その中の和製ポルチーニといわれるヤマドリタケモドキについて語ろう・・・

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~アミガサタケ(網傘茸)編~

今日も赤のれんをくぐると中から女将の声が少し甲高久「いらっしゃい」と聞こえてくる。

いつものうれしい響きである。カウンターに腰を掛けると一杯飲むのが早いかきのこ談義に華を咲かせる。今宵はアミガサタケ(網傘茸・モリーユ)の思い出を・・・

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ハルシメジ(春占地)編

 

今日もカウンター越しに忙しくしている女将を相手に一方的にきのこ談義に華を咲かせている。

今宵はハルシメジ(春占地)について語ります。    

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~ハツタケ(初茸)編~

 コロナの影響もあり一年以上お休みしていましたが、春になってマダケや破竹などのタケノコが旬になる季節になりました。きのこもアミガサタケやハルシメジといったきのこが顔を出してきます。

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 久しぶりに暖簾をくぐると奥から「きのこ先生いらっしゃい~!」久しぶりに聞く甲高い声。コロナの影響か居酒屋に飲み仲間がいない。いつもの席でまずは一杯、(ウゥ~ン ウマイ!)

 

女将が「最近変わったきのこ見つけたの?」と聞いてきた。

今宵は少し早いがハツタケについて女将を相手におしゃべりしたい。

 

 ハツタケは昔からよく知られたきのこである。傷つけると乳を出し青緑色に変色するためか、食べるのを敬遠する地方もある。愛媛県人には不人気のきのこのようだ。一方、隣の香川県人は愛媛県にゴルフに行くと、帰りにゴルフ場のハツタケを手土産にする。特に五目寿司に入れると絶品だ。また、佃煮にしたりと人気のきのこである。

 

 ある時、長野県伊那のマツタケ山に案内される途中の道端でハツタケを採ったが、地元のマツタケ山のオーナーは食べたことがないというのに驚いたことがある。幼少のころから、傷つけると乳が出て色変わりするきのこは毒きのこであると、古老から教えられていたようだ。

 

 ハツタケは松の外生菌根菌であり、殊に幼木の松と共生するので、大学のキャンパスや公園の松の周囲で芝生の中に見かけることが多い。

 

 以前、居酒屋の飲み仲間に話した時はほとんど人がハツタケを知っていて、昔はよく採ったと話していたことを思い出した。

 

 ある時、皇居東御苑の道端で巡回警備員を警戒しながら採ったハツタケを居酒屋に持ち込み、皇居で採れた由緒あるキノコとして皆で食してにぎわったものである。

 また、川越市の中院でお茶席の下足番の手伝いをした時のことである。島崎藤村ゆかりの茶室(不染亭)の垣根越しに眺めると、大勢の観光客がお手植えの松の根元に生えているハツタケを踏みにじっているではないか。下足番は無残にも蹴散らかされたハツタケの残骸を拾い集めて、茶室を後にしたものである。残念ながらそれ以降は、毎年その松の周囲を観察するもハツタケの姿を観ることがない。

 「まあ、残念なこと」女将の言葉に吾輩もそう思う。今日は生ビール一杯、日本酒(2合)2本いい気分だ。今宵はこれにて。

 

 

 

ハツタケ
ハツタケ
変色したハツタケ
変色したハツタケ