~タマゴタケ編~

 

「皆さん、暑い日が続いてますが如何お過ごしですか」なんてどこかで聞いたようなあいさつ言葉。

こんな時期でも小生は麦わら帽子をかぶり、腰に手ぬぐいを下げて道ばたのきのこ採りに奔走してます。

 

この時期は赤・黄色と色とりどりのタマゴタケを探しています。採ったきのこをいつもの「赤のれん」に持ち込み、きのこ談義を始めるのが楽しみである。

今日も女将の「いらっしゃいませー」を聞きにゆき、今宵はお酒のつまみにタマゴタケを語りたいと思います。

 

 

 

タマゴタケには赤色・黄色・茶色の三種があるが、中でも赤色のものが多くみられ、「毒きのこ」のベニテングタケやドクベニタケを連想してか蹴散らかされている。古来、日本人は鮮やかな原色のきのこは「毒きのこ」と思い敬遠する。

 

赤倉のペンションに泊まったときも、周辺の林からタマゴタケ(赤色)を採集。ペンションの管理人にタマゴタケスープの献立を頼んだ。きのこを見るなり管理人がビックリ仰天!番犬のシベリアン・ハスキーが赤いタマゴタケを食べようと近づくので、思わずリードを手前に引いた。

林で見つけると食べたいのか、すぐに近寄るため、いつも「毒きのこ」から遠ざけるのに困っているという。しかし、夕食に初めて食べたタマゴタケスープの旨味に管理人は感激。以来、ペンションの目玉スープとしてお客様に好評とか。

 

しかし、黄色のタマゴタケは、猛毒のタマゴタケモドキとよく似ているので要注意だ。吾輩は、山梨・小淵沢の野外パーティでタマゴタケモドキを酔いに任せて食べて、「つくば大学中毒センター」まで三泊四日の入院生活の苦い体験がある。

無事生還はしましたが、皆さんも必ず種類を確認し、気を付けましょう。

 

そこへ女将が「その経験をしてもまだきのこに夢中になれるの」と不思議そうに言った。すぐさま常連客の清さんが「好きだからきのこ先生はきのこ探索はやめないですよね!わはっはっ」豪快に女将のセリフを消してしまった。

小生も一気に酔いが回ってきたようです・・・   本日はこれにて・・・      (徹)

 

 

 

🍄タマゴタケの見つけ方🍄

 

7~9月頃、松の混じったコナラ林で鮮やかな赤色のタマゴタケは見つけやすい。

 

柄の根元に白色のツボをもち、柄の表面が黄色地に帯赤色のダンダラ模様で上部につばがあるのが見分け方のポイントである。

 

 

黄色のタマゴタケは、猛毒のタマゴタケモドキと間違えやすいので要注意!!

 

傘の周縁に条線のないもの・柄にダンダラ模様がないものは猛毒きのことして敬遠すべきである。

もっとも吾輩は、苦い経験を省みず黄色のタマゴタケの旨味を楽しんでいる。(笑)