ハルシメジ(春占地)編

 

今日もカウンター越しに忙しくしている女将を相手に一方的にきのこ談義に華を咲かせている。

今宵はハルシメジ(春占地)について語ります。    

 春が近づく3月初めにもなると梅の花が咲き誇り、一時をほのかな香りに酔いしれる時期でもある。しかし、小生は嗅覚が悪くこの香りがわからない。この時期の梅林の興味はもっぱら4月から5月の梅の実が生るころ、木の根元当たりをみる。そこに出るハルシメジに出会うのが楽しみである。

 

 梅林の草むらをかき分けきのこ探しをしていると雉の巣篭りに出会ったりする。このようなところに出るハルシメジを取るのが楽しみである。

 近頃、草むらを耕運機で除草するし、除草剤の散布が原因であろうか、ハルシメジの生える環境が少なくなっている。共生菌のハルシメジが生えない梅林は元気がなく生育が悪いように思える。

 

 ある時、勤務先の梅林にハルシメジを増やすことを試みた。前もってバケツに入れたハルシメジ撹拌水を梅の木の周囲に散布した。そろそろと思い梅林に行ってみると、撹拌水をまいたその上から残土が渦高く盛られていた。これじゃあと「ガッカリ!」しかし、数年後にハルシメジが顔を出してきた。

我が意を得たりと、この試みを秘かに喜んでいる。

 

 女将が「ハルシメジが出てよかったわね!」その言葉に思わず美酒をグィッと一杯。

 今宵はこれまで・・・(徹)

 

 

 

コメントをお書きください

コメント: 1
  • #1

    きのこ好き (月曜日, 09 10月 2017 11:22)

    道端にはいろんなキノコがあって面白いコーナーだ。